建設業の「建設キャリアアップシステム(CCUS)」について解説!!

こんにちは。行政書士の小泉です。

建設キャリアアップシステム(CCUS)とは、技能者の現場における就業履歴や保有資格などをデータベース化することにより、その技能者が培ってきた施工能力を客観的に「見える化」する仕組みです。

建設業者にとっては、元請業者や発注者に対して、自社に所属する技能者・有資格者の数や技術力を客観的に証明する手段となり、経営事項審査(経審)における加点対象にもなっています。

■CCUSの義務化について

2020年3月、国土交通省と建設業4団体の合意により、2023年度からすべての工事においてCCUSの活用が原則義務化されました。
今後は、公共工事・民間工事を問わず、現場でのICカードによる就業履歴の記録が求められる場面が増えていくと見込まれます。

■技能者に発行されるICカード

CCUSに登録すると、技能者には顔写真付きのICカードが発行されます。
このカードは、本人情報・所属事業者・社会保険加入状況・職種・保有資格・受講歴などを登録・証明するもので、技能レベルに応じて色分けされています。

  • 白カード:見習い
  • 青カード:一人前の職人
  • 銀カード:職長(現場の管理業務も担える者)
  • 金カード:高度なマネジメント能力を有する者(例:登録基幹技能者)

所属事業者の変更や新たな資格取得等があった場合は、システムへの変更登録が必要です。

■ICカードによる就業履歴の蓄積

現場に設置されたカードリーダーにICカードをかざすことで、技能者の就業履歴が自動的に蓄積されます。
以下のような情報が記録され、技能者のキャリアの証明に活用されます。

  • 勤務した現場の情報
  • 担当した立場・役割
  • 実施した作業内容

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